日々の備忘録

日々の出来事や考え事をまとめるためにつらつらと書いています

不毛な議論の行く末は

お久しぶりです。実はこの前、バーエデンで「不毛な議論を終わらせる会」なるものを開催したんです。
これが、まぁ難しかったです。何故、珍しくこんな会を開いたのかと言いますと、私にはパートナーがおりまして時折ふたりで色々な議論や哲学的な話をする事があり、こんなことをもっといろんな人と話してみたいなと愚直ながら考えたわけです。
不毛な議論等とつけたのは酒の席でジェンダーや差別の話や小難しいことを話すのは向いてないのかもしれない、しかも初対面の人もいるかもしれないと色々考えた末にこのようなタイトルになりました。

始まる二週間前程、お題を考えたり、そもそも人は来るのだろうか。坊主になりはしないだろうか。とずっと考えていました。丁度転職したタイミングで環境が大幅に変わったのもあり、毎日ドギマギしていました。来たる当日、仕事を定時で帰宅し自転車で難波へと向かい、道中サイゼリヤで腹ごしらえをし、エデンに向かいました。マスターであるナンノさんとアルバイトのバーテンの方と軽い世間話をしながら準備を始めます。
それから一時間ほど経ち、ここで初めてのお客様がきてくださってとても嬉しかったです。坊主だけは回避できた!と内心喜びながら、ドリンクを聞き、軽い自己紹介を済ませます。その人は自分のことを「懲役二年」と名乗ってくださいました。しばらくは四人で、「結婚するメリット」や軽い世間話をしていましたが、あまりに私が不出来なためにナンノさんが助けて下さったりしてなんとか場をもたしていました。
彼も、今回の会について一緒に考えたり、アドバイスをくれたりしていたので「僕もいく」と仕事おわりに来てくれていました。途中、ナンノさんは別件で席を外し、その後に違うお客様が来てくださっていたので、最終的には、5人で「不毛な議論」を繰り広げていました。

例えば、「唐揚げにレモンはかけるのかかけないのか」や「目玉焼きに何をかけるのか」「A Vを見ている時に感情移入するのは、男性側なのか女性側なのか」「ピカチュウの美味しい食べ方」など、ホワイトボードを周しながらお客様側に考えてもらい、議論をしました。
ここが一番むずかしかったです。基本的に、私は人の意見を聞いてたまに発言したらいいや。聞き専に徹しようと思っていたのですが、たまに訪れる無の時間に耐えきれなくなりもうすこし待っていたら面白くなるはずの議論の芽を摘んでしまっていたのです。しっかり場をまわしてしまっていました。
ここがよくなかったのだと帰りに大いに反省しました。
今までずっと、ある程度マニュアル化された接客しか経験したことがなく、こんなふうに人とカウンター越しで喋ったり場の雰囲気を汲み取って適切な発言や行動をするのがこんなにも難しいことなのだと痛感しました。改めて、いつも通っているお店のマスターたちに尊敬の眼差しを向けました。
またこのような試みをするかと問われますと、少し手が出にくい部分もありますが、また自分自身を磨いてこんな事ができたらなと考えています。


ほぼ2回ほどしかお会いしていないのにこのような機会を与えてくれたナンノさんに改めて感謝を伝えたいです。
そしてついでに告知ですが、私のパートナーがバーエデンで「理解のある彼くん/彼女さんバー」を3月27日に開催いたします。
パートナーや友達、親族。発達障害や傾向がある人たちが集まろうという会です。これは私も立っています。ほぼ私が元ネタなので元ネタ製造者として立ってます。恐らく。
久しぶりにとても長くなりましたが、書いててとても楽しかったです。お暇な時にちまちま読んでくだされば幸いです。
ではまた