日々の備忘録

日々の出来事や考え事をまとめるためにつらつらと書いています

閃きは彼方

先日、姫路まで行った。スミセイライフフォーラム「 又吉直樹の「生きる」~朗読と閃きの夜~」を観に行くために。
初めて降り立った姫路、いろいろと散策したい気持ちをぐっとこらえて会場に向かう。会場となるアクリエひめじがとても綺麗でこれを観に行くだけに来てもいいかもしれない。レンガ造りがとても綺麗で通り抜けロビーの天井をよくみると採光のためにつくられた窓がいくつもあり大ホールの受付会場でも半分は窓、半分は夜空を模したライトアップが装飾されていた。大ホールは2000人が収容できるような大きなもので三階席もあるようなものだった。
会場はほとんど満席で座る場所を確保するのが少し難しかったがステージ真ん中の右端の席を確保することができた。ついてから何も口にしていないことを思い出して自動販売機に水を買いに行く。観客は老若男女問わず来ている。
しばらくして開演のアナウンスがかかる。幕が上がり、又吉の挨拶と朗読から始まる。
詩や自身のエッセイの朗読を終え、進行役のパンサー向井が登場する。
すこし話をした後、カネコアヤノがゲスト出演する。私はこのためにやってきた。うれしい気持ちを抑えながら見守る。
遠くてぼんやりしか認識できなかったのだが、以前のロングヘアーではなくなりボブに戻っている。白いワンピースを着ていて本当に存在するのだと感動した。
又吉とカネコアヤノとの出会いの話や「閃きは彼方」についての話や創作の話をしていた。彼女がこうやって話を公の場所ですることはあまり見ないからとても興味深く面白かった。休憩のアナウンスがなる。向井が出てきて席から立ち体を伸ばしたついでに、座席の裏側を見るように促す。
どうやら、座席にテープが貼ってあり色によって景品が貰えるようだった。サインつきの「月と散文」とアヤノちゃんのアルバムとスミセイの何か。
私はどれも当たることはなかったが、前の席のご婦人が当たっていたようだ。
こうして一部が終わり、休憩が始まる。腰が砕けそうだったので少し席を立ち館内を散策した。時間が迫り、席に戻る。
二部はアヤノちゃんの弾き語りから始まる。大きな会場に彼女のギターと歌声が響く。
セットリストは
・タオルケットは穏やかな
・光の方へ
・アーケード
・祝日
・気分
・閃きは彼方
予想以上に演奏してくれて胸がいっぱいで序盤から涙腺にきてしまって、「光の方へ」から涙が止まらなかった。
就職が決まって全く違う職種でやっていけるのかという不安や家庭問題の不安、常に抱えているものがどっと溢れてしまった。
周りがおばさんしかいないので泣いてないふりをして静かに泣いていた。
弾き語りが終わり、二人の創作の話や、又吉が女性の気持ちになって作った「失恋カルタ」などの紹介もあった。
失恋カルタ、ものすごく解像度が高かったから商品化してほしい。
そうしてこうして楽しい時間が終わる。
みながおのおの駅まで帰る。急いできたのでなにも口にしていなかったことを思い出し空腹に見舞われる。
駅前まで歩き、適当に見つけたサイゼリヤにいきご飯をたべ、大阪に帰った。
座席に座ることができぼんやりしていると、座席から誰かが落としたポイフルが出てきた。