日々の備忘録

日々の出来事や考え事をまとめるためにつらつらと書いています

東京旅行記 破

なにかとバタバタしていた。満員電車に揺られて関西空港へ向かう。パートナーは仕事を終えてギリギリで来る。わたしはもう大阪の満員電車の時点でかなり疲れていた。初のLCCで搭乗手続きと荷物検査を終える。やることもないし荷物は重いし、パートナーを待つこと30分程度でやってきた。荷物を持ってもらい機内に移動し、我々は東京に向かう。夜も遅いこともあり、機内の客席は程よく空いていてかなり楽だった。それより大変だったのは成田から神田までの道行きが大変だった。1時間以上かかり、9時に大阪を発ったのにホテルがある神田に着いたのは12時過ぎ。途中、上野で乗り換えがあり降りた時、これが東京かとワクワクした。疲労感は抱えたままだが。無事ホテルにチェックインし、コンビニで簡単な夕食を買い、早々と体休めることに専念した。神田の駅に降り立ったとき、後ろから酔っ払ったサラリーマンが中身がまだ入っているビール缶を蹴り上げていた。

本来なら、二人で喫茶店に行ってモーニングを食べるはずだったがぐっすり眠ってしまい、そんな時間は無くなってしまった。彼は友人と出掛け、わたしはなんとなく散歩すると言うことで別れた。神保町に行って古本屋に行くが、昼前に行ってしまったため開いていない店もちらほらあり、更に歴史や哲学やかなりの専門書がメインの古本屋が数多くあったため心折れてしまい、神保町からレンタルサイクルを借りて、渋谷まで向かおうといったのだが、皇居は想像してたより大きいし、なにより坂が多い。坂、坂、坂の連続で疲弊してしまう。途中国会議事堂を見つける。ニュースで見てるよりデカく謎に感嘆する。暑いし、足がもたない。昨夜寒かったから今日も寒いかもと天気予報も見ずに長袖で出かけた自分を恨みながら赤坂まで来てレンタルサイクルを返却し、タクシーを捕まえる。東京は大阪と違い、タクシーの初乗りが安いため、満員電車が嫌いな私にとってありがたい存在だ。渋谷に到着する。これもまた想像するより人が多く驚愕する。渋谷を徘徊するのは早々に諦め、目的の買い物だけ済まし、再びタクシーを捕まえる。次は名曲喫茶ライオンへ向かう。道玄坂のかなり奥まった所にある。店内の奥にはレコード台とおそらくクラシックレコードが陳列されており、店内にはクラシックがかかっている。朝から何も食べていないのだがフードの提供はなくドリンクのみとなっている。空きっ腹にカフェインを入れると胃痛が発生するので、レモンスカッシュを頼む。美味しい。旅行中は禁煙を解禁して一時的に喫煙者になっていてので店員さんに喫煙所を聞き、久しぶりの煙草を吸って先に戻る。

1時間も経たないうちにお会計をして、三茶まで歩こうと思いつき歩くが、車通りも多いし、足に合わない靴を急いで履いてきたため、靴擦れで足が痛い。もう何もかも嫌になってきた。大阪に帰りたいと頭の中でぐるぐるしていた。彼に電話をかける。一体今はどこにいるのか聞くが、五反田にいるという。電話の向こうは楽しげで羨ましい。合流したいとも思うが、せっかく友人と会っているのだ邪魔はしたくない。一体どう楽しめばいいのか考えているうちにクラフトビール専門店の立ち飲みを見つける。これはもう飲むしかあるまい。店内にはいろんなクラフトビールがぎっしりと詰まった冷蔵庫が四つ並んでいる。奥には六つのタップと銘柄の説明とカウンターがある。何にしようかと悩んで、確か岩手のIPAを飲んだ気がする。そこまで重くなく、フルーティで飲みやすかったのを覚えている。暑かったから瞬く間に飲み干して店を出る。蒸し蒸ししていて、少し歩くたびに湿気が体にまとわりついてうんざりしたくなる。商店街らしい所まで歩いてタクシーを捕まえて下北沢までいく。ついて後悔したくなるほど人が多くて疲れる。ある程度ぐるっと歩いて、電車で神田のホテルに帰る。ここまで何も食べてない。ホテルの横にあるコンビニで簡単に食べれるものを買い、部屋の中で食べる。彼に連絡すると新橋で先に飲んでるときたので、一軒目が終わるまでホテルでゆっくりする。1時間も経たずに連絡が来て、身支度を整えて電車に乗る。新橋で降りるはずが乗り過ごしてしまい、反対の電車に乗ればいいのに何故かイライラして改札を出てタクシーで向かう。雨も降り出してるし暑い。やっと新橋に着いたけど広すぎてどこかわからない。そこでもイラついている。嫌すぎるこんな自分。やっと合流できた。そこからは楽しかった。祝日だからどこも人がいっぱいでなかなかに店に入らず、やっと入れた海鮮居酒屋もほどほどに美味しく楽しい。彼と彼の友人から散歩の話をたくさん聞いて楽しい。彼がお手洗いに行ったタイミングでなんで好きになったのと、聞かれるが、あまり人に話したくなかったので適当にはぐらかす。居酒屋を出た後は、新橋ビルにある激渋バーを知人に教えてもらったので向かうが、シャッターが閉まっていた。どうしようと悩むが、神保町に行きたいバーがあるのを思い出し、皆で神保町に向かう。奥まったビルの地下一階にある。カウンター席とテーブル席がかなりあり広い。ウイスキーをメインに扱っているのだろう。メニュー表には数多くウイスキーやブランデー、スコッチが並んでいる。何を飲んだがあまり覚えていない。そこまで酔っていないのに。ポテトとなにかつまむものを食べた気がする。10時半で、彼の友人の電車の終電が近いと店を出て駅まで送る。あまりにも早い解散。物足りない。まだまだ飲める。こんなもんじゃないんだと言っているが、彼に説得されタクシーに乗りホテルに帰る。部屋に帰り、コンビニに行こうと出ると、さっきまで止んでたのにバケツをひっくり返したみたいな雨が降っている。近いからと傘も刺さずに走る。適当に食べるものを買って部屋に帰る。風呂に入り、昨日あまり眠れてなかったからすぐに意識を手放した。