日々の備忘録

日々の出来事や考え事をまとめるためにつらつらと書いています

京都旅一日目

ずっと京都に旅がしたかった。本当は1週間の長い滞在が良かったけれどそんな長い休みは取れるわけないので1泊2日やってきた。この所最近疲れることも多かったし仕事も多かったのでこのくらいの休暇くらいいいだろう。

15時に四条河原町で京都の友達を待ち合わせをしていたのでお昼頃には起きてダラダラと準備をして家からは少し遠い阪急沿線まで自転車を漕いでいった。駅について改札に入りホームの喫煙所で煙草をぷかぷか吸いながら電車を待っていた。電車がやって来て乗車する。平日の昼間だから車内は空いていて座ることが出来た。よかった。十三の乗り換えの時も座れたらいいな。乗り換えて京都行きの電車に乗るが、希望とは裏腹に座れることはなかった。長い間揺られて河原町に着く。

友達と合流し、とりあえず一服してタクシーを捕まえ下鴨神社へ向かうこととなった。歩いていくのもいいと知っているけど何分朝から何も食べてない、初っ端から疲れることは避けたい。下鴨神社に着き、境内をブラブラ散歩してお参りをして御籤を引く。中吉。普通だ、大吉を高望みせずに普通でいいのかもしれない。しばらく歩いていたが、出町柳の方に向かい飲食店を探す。蕎麦がどうしようもなく食べたかったので2人してマップと睨めっこして探すが無く、細い路地に一風変わった個性の強いカフェがあったのでそこで済ませることとした。カレーを推していて日替わりカレーのサーモンカレーと定番のカレーと旅ということでとりあえずハイボールを注文した。友人と最近の出来事や身辺を話している内に店員さんがカレーを配膳してくれる。サーモンカレーはバターチキンカレーさながらさほど辛くなく甘口で辛いものか苦手な私は食べやすく美味しかった。友人のカレーも1口頂戴したが口の中いっぱいにスパイスの風味と辛味が広がってこれもまた美味しかった。食べ終えた我々は一服して河原町の方に戻った。飲み歩き最初の店はどこにしようかとアンテナを張って歩いていると、どれだけ食べても飲んでも2時間で3000円以上超えたら3000円で済むと謳っている居酒屋を見つけ、友人が「本当か分からん、実際に入ってみよう」と2人して疑心暗鬼になりながら入店した。

席に案内され、とりあえずハイボールとビールを頼みメニューをみる。品数は少ないがまぁ普通だ。だし巻き玉子と蒸し鶏を食べる。まぁ普通だ。蒸し鶏が写真詐欺過ぎたが、しういうものだと割り切るしかない。2時間ほど居座り次をどうしようか話し、カラオケに行くことにした。これ程東京事変椎名林檎ばかり歌うこともないだろう。とっても楽しかった。友人の終電が近づきカラオケを後にして〆のラーメンを食べ、駅まで送った。

次の約束までまだ時間がある上に寒いので馴染みすぎたマクドナルドで休憩を少しして散歩をする。ぷらぷら歩いていたら路地の真ん中にぽつりと看板が立っている。気になってよく見ると黒い可愛らしい人の絵とその下に「BAR 変質者」と書かれている。気になる。めちゃめちゃ気になる。旅先のこういった出会いをスルーするわけにはいかない。私はすぐさまビルの階段を登り、ドアノブを握って開く。店内はこじんまりとしたBARでテーブル席が2つとカウンター席が6席程あり、初老の優しそうなおじ様マスターが迎えてくれた。チャージ料金もなし、メニューもない。その代わりあるのは大量にある酒瓶。ウイスキーやらジン、ウォッカ、ワイン。様々なお酒が鎮座している。ボトルには値札が書いてあり、ロックならそのままの料金で、ソーダやジュースで割りたいのならプラス100円だと説明してくれた。私はサントリーオールドウイスキーソーダ割りを頼んだ。どこにいってもハイボールばかり飲んでいる。「夜は短し歩けよ乙女」の黒髪の乙女さながらウイスキーを愛している。ウイスキーソーダの海があったらずっと飲んでいたいくらい好きだ。マスターが「どこから来たの?」と話しかけてくれたので「兵庫県から来ました」と答える。そこから今日はなにをしていたのたか好きな音楽や映画の話をしていた。店内にかかっている音楽も70年代のジャズで昼間から喧騒にもまれていた私の耳には心地よかった。友人が仕事が終わり帰り支度をしていると連絡がきてマスターに「誰か待っているの?ここで待ち合わせ?」と聞かれ「そうです。もう少しかかりそうですが、まぁそのうちくるでしょう。」そう言っていたら友人から「今から入るよ、着いたよ」と連絡がきて友人が入ってくる。私の横に腰掛けて「よくこういう所見つけたね、分からなかったよ」とはにかみながらいった。

マスターは私に説明してくれたようなことをもう一度彼に説明して悩んだ末に私と同じものを注文した。音楽と服の話をして、彼にも今日何をしてどこに行ったのかを話してちょくちょくマスターが会話の中に入ってくれて、色んな酒瓶がおいてある目の前の棚の中に唯一ワインが値札も貼られずにぽつりとおかれていたのを不思議に思い、どうしてワインだけ値札が貼っていないのか聞いてみると。うちにはワインがこれしかないから気分で値段を変えているんだと教えてくれました。途中酔っ払った20代前半の男性3人組がきて少し騒がしくなったので、店を後にしようと話し、マスターにお礼とまた来ることを約束して次なる店に繰り出しました。次にやってきたのは「BARmoonwalk」どこにでもあるじゃんと思いの貴方。ちがうんです、木屋町のmoonwalkは3店舗ありましてその中のひとつは「夜は短し歩けよ乙女」の作中に出てくるのです。まぁ今回いったところはきっとちがうところなんでしょうけど。

私たちよりも先にカウンターに男女のお客がおりましてまぁ騒いでて少しうるさかったですが致し方ない。音楽は有名なONE OK ROCKでした。私はこのバンドは苦手でして、内心うっとしながらお酒をのんでずっと服の話をしていました。友人がお腹が空いたからとボロネーゼのパスタを食べていて1口頂きましたがまぁ味はそこそこでした。

宿は決めているの?と聞かれたのでこの時間だし適当なネットカフェで休憩しようと考えていると言ったら家に泊まればいいよと仰って頂いたので有難くご好意に甘えて泊めてもらうこととなりました。moonwalkを足早に出てタクシーを捕まえて友人宅をめざします。夜の鴨川は綺麗でした。やっぱり京都に来てよかったとうとうとしながら思い、友人宅に着きました。

有難くお邪魔してコートを脱いで化粧を落としてその日は寝ました。

京都1日目、酒ばっかり飲んでいるじゃないかと自分でも書いてて思うのだけれど非常に楽しかった。それでは2日目。また今度